最初の記事がこんなで申し訳ないのですが、どうもこんにちは。


今回は簡単だけどそれなりに効果のあるファイルの隠し方を紹介したいと思います。


OS X LionのFinderで新たに加わった機能に『マイファイル』というものがありますね。これは要するにカテゴリごとに最近使ったファイルを並べてくれるもので、大変便利なモノです。

しかし便利なのは良いのですが、例えばMegaPornなんかで落としてきた動画を見た後なんかは百害あって一利なし。Appleの大きなお節介となります。

その他Macというのは便利に出来ているもので、^SPC(ショートカット:コントロールスペース)で起動するSpotlight(PC内検索機能)で普段表に出したくないファイルもしっかり表示してくれます。

さて、これは困った。

古今東西、男達はエロ本・エロビデオをあの手この手で隠し四苦八苦してきました。そう、PC内でもそれは同じであり、しかしこの情報化社会において、エロフォルダを隠す正攻法はいまだ確立されていないのが現状なのです。

拡張子を偽装したり、.appに埋め込んだり、zipにpassをかけておくなんてのも手ですがイマイチ面倒です。なによりスマートじゃありません。今まではファイルをディレクトリの階層を奥深くまで掘ってなんとか凌いでいたとしても、『マイファイル』は血も涙もありません。

究極のエロ画像保存法(win環境)
http://www.geocities.jp/debu0510/personal/geteroimg.html

なんてのもありますけど、一般人には何もわからないし、なんていうか少し大げさですね。


そこで今回の方法の登場です。
仮に『マイファイル』の無いLion以前のSnow Leopard等のOSでも有効ですし、この方法なら悪意ある友人が探そうとしても普通なら見つかり難いでしょう。



その方法とは『隠しディレクトリにしまう』だけです。

macを含めPCは.(ドット)が先頭についたファイル・ディレクトリを隠しファイル・隠しディレクトリとして扱います。このドットがついたファイルは設定で「隠しファイルを表示する」としていない限り普段見ることは出来ません。

そしてLion新機能『マイファイル』やSpotlightではこの隠しファイルを検索範囲内に(デフォルトでは)含めないため、隠しディレクトリ以下に見られたくないファイルを置いておけば突発的な事故や悪意ある友人から守ることが出来るのです。

まぁとは言ってもエロ動画をドットディレクトリに放り込んどくなんて、実はそんなに珍しくもない今さらな方法ですし、アクセスが面倒くさいというデメリットもあります。

そう、一々不可視ファイル表示モードにしたり、事後に不可視ファイル非表示モードに直したりという作業がどうにも面倒臭い。


面倒くさいなら自動化すれば良いじゃない

怠惰は美徳なり。

そこで今回、不可視のエロフォルダを開くコマンドを作って、それを実行すればそのフォルダに辿りつくようにしました。

その方法を以下にまとめました。


といっても簡単です。以下をターミナルで順に打ち込んでいくだけ
$ cd
$ mkdir .secret bin
$ cd bin
$ echo -e '#!/bin/sh \n open ~/.secret' > hoge
$ chmod +x hoge 
$ cd
$ echo 'export PATH=~/bin:$PATH' >> .bash_profile

これでbinディレクトリの'hoge'(任意の名前)をダブルクリック(=実行)すると秘密のディレクトリ(この場合'.secret')をFinderで開く様になりました。簡単ですね。

なお一応念のために説明しますと先頭の"$"ですがユーザ権限での実行を表す(terminal.app起動時デフォルト)のシジルなので実際にターミナルに打ち込むのは"$ "を除いたものです。

流れですが
  • ホームディレクトリでエロ画像をしまいたい'.secret'と自作スクリプトを置く'bin'ディレクトリを作成
  • 'hoge'という実行ファイルにスクリプトを書きこんで新規保存
  • 'hoge'に実行権限を与える

とまぁそんな感じです。

ホームディレクトリの'bin'ディレクトリは無くても良いし、'hoge'も自分でわかるならどこに置いても良いのですが、今後自作のスクリプトやコマンドは全部そこで管理すれば保守性も良いかと思うので作っちゃいましょう。

上記コマンドの最後で~/binにパスを通しているので以後ターミナルのどこからでも'hoge'を実行出来ます。まぁそこら辺の話はまた今度にしましょうか。

自分のPCで使ってる'hoge'は引数や条件によって動作を分岐させて~と、もう少し複雑なスクリプトにしてるんですが、基本的には
#!/bin/sh
 open ~/.secret

で大丈夫です。簡単すぎてスクリプト(笑)って感じですが気にしない。macにはopenコマンドがあるのでそれでディレクトリをオープンしてるだけです。なお'hoge'に拡張子は必要ありませんし、もし付けたかったら'hoge.sh'や'hoge.command'といったところでしょうか。

なにも独自のスクリプトとして保存しなくても単にターミナルでopenコマンド使えば良いだけだと思うかもしれませんが、今回は'hoge'として保存したことに意味があります。

マウスやトラックパッドを使ってる時にわざわざターミナル立ち上げてキーボードに手を伸ばすってなんだか面倒くさいじゃないですか。メニューバーから"移動"->"フォルダへ移動"も結局パスを手打ちするのが面倒なんです。

その点今回の方法だと'bin'以下の'hoge'をダブルクリックするだけですみます。


実は不可視ファイルの表示/非表示も⌘⇧.(ショートカット:コマンドシフトドット)で切り替えられるんですが、片手でマウス・トラックパッド使ってる時にわざわざキーボードを押さなきゃいけないのが嫌なんですよね。

不可視ファイル表示にすると他の色々な.bashrcや.inputrcとかも沢山表示されてしまうので鬱陶しいですし。



というわけで以上他人に見られたくないファイルを隠す方法でした。

※なお、文中のディレクトリ、フォルダは語感でなんとなく使い分けてるだけで意味としては同じようなもんです